2017/03/31

書評:見城徹「たった一人の熱狂」|あなたを動かす座右の銘

 
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あなたには座右の銘がありますか?

心を動かすワードを知ることで、人生の方針や計画に軸を与えることができます。

座右の銘を見つけるのに一番手っ取り早いのは、成果を上げ続けている人の言葉が集められた本を読むことです。

今回はそんな座右の銘になりうる言葉が詰まった、見城徹「たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)」をご紹介します。


見城徹とは?

見城徹は、23年間で21冊ものミリオンセラー書籍を世に出したカリスマ編集者です。

廣済堂出版⇒角川書店(取締役編集部長)⇒幻冬舎を創業 というキャリアを経てきました。

幻冬舎を設立後、石原慎太郎『弟』、唐沢寿明『ふたり』、郷ひろみ『ダディ』村上龍『13歳のハローワーク』、劇団ひとり『陰日向に咲く』、長谷部誠『心を整える』などを手掛けています。

読書をする人ならだれでも、見城徹が手掛けた本を一冊は手に取ったことがあるでしょう。

 

結果が出ない努力に意味はない

努力することに意味があるなどというのは単なる人生論であって、仕事に関して言えば「成功」という結果がでない努力に意味はない。いや、そう考えるしかないのである。

(中略)

この世には2種類の人間しかいない。圧倒的努力を続ける人と、途中で努力を放棄する人だ。

(見城 徹|たった一人の熱狂 )

見城徹は、作家の五木寛之さんと仕事をしようと思ったとき、25通の手紙を書きました。五木さんの新しい原稿が発表される度に、5日以内に必ず感想を書いて送っていたのです。

石原慎太郎さんと仕事をする時は、本人を前に、石原さんの著書『太陽の季節』と『処刑の部屋』を目の前で全文暗唱しようとしました。

結果を出すのが難しいのであれば、結果を出せるまで圧倒的な努力をする必要があります。

努力するのは、もちろん面倒くさく、つまらないです。しかし、人が投げ出すような状況でも途中で放り投げることなく、自分に厳しく努力を重ねる先にしか成功はありません。

見城さんは、圧倒的努力をすることで、五木さんや石原さんと仕事をする機会をつかみ取りました。

できるかできないかではなく、やるかやらないかが勝負を決めるのです。

 

自己検証、自己嫌悪、自己否定なき所に成長なし

「あなたの一番のセールスポイントは何ですか」と問われれば、僕は「自己嫌悪です」と答える。自分が駄目になっていることを自覚していない人は駄目だと思っている。

(見城 徹|たった一人の熱狂 )

年齢を重ねるにつれて、あるいは、社会的な地位を得るにつれて、人は自己肯定するようになります。

自分もあいつくらい若ければ同じことができるのに歳を取ったからしょうがない、経験を積んだ自分が考えたことなんだから間違いなんかあるわけない。

自分自身の駄目なところに目を背けた人に成長はありません。駄目な思考や行動に真剣に向き合い、反省して修正する人こそが永遠に成長し続けることができます。

 

心に決めた人を裏切るな

僕は最高トップである角川春樹さんとの信頼関係を死守し、どんな難題も可能にしてみせると心に決めていたのだ。

(中略)

心に決めた人との信頼関係は何としても死守するべきだ。

(見城 徹|たった一人の熱狂 )

角川書店時代の見城さんが尊敬していたのは当時の角川のトップ、角川春樹でした。

ある時、その角川春樹さんから、見城さんは矢沢永吉の自伝「成りあがり」の文庫版を角川文庫から出すように依頼されます。「成りあがり」は小学館から発刊されていたので、文庫本は当時小学館の系列会社である集英社から出るだろうことは公然の事実でした。

そのような状況下に関わらず、見城さんは角川春樹さんの信頼に応えるため、矢沢永吉の事務所としぶとく交渉して遂には小学館から「成りあがり」を強奪することに成功するのです。

過剰ともいえる大きな期待をかけたれた時や難関にぶつかった時、全てを投げ出して逃げ出したくなります。

しかし、その期待に応え困難に打ち勝ったとき、心に決めた人からも認められ、その人との信頼関係はより強固になるのです。

 

癒着に染まれ

「人脈」という言葉ほど嫌いなものはない。僕は「人脈を作ろう」と思ったことは一度もない。

一方「癒着」というのは圧倒的努力をした者同士による、ギブ・アンド・テイクである。しかい、カードを一枚も持っていない人間が誰かと「癒着」することは不可能だ。

(見城 徹|たった一人の熱狂 )

ここで使われている「癒着」は、普段使われている意味合いとは異なります。

ここでの癒着とは、互いが互いを必要として結果を出す唯一無二の関係を指します。

誰かと癒着するには、相手が心の底からほしがるもの(キラーカード)をあなたがもっていなければなりません。加えて、そのキラーカードを惜しげもなく差し出し合う関係を長年続けられなければ癒着の関係は続かないのです。

見城さんは圧倒的な努力で人に提供できるキラーカードを作り続けることで秋元康さんやHIROとの癒着の関係を気づくことができました。

 

人たらしになるな。「人さらい」になれ

僕は身を切り刻んで人と対している。そこでスパークするものは、もっと強烈でなければ意味がない。人をたらし込んで何になるのだろう。

危険を承知で「人さらい」にならなければ結果など出はしない。僕に出会ったことで相手の人生が変わらなければ、編集者の価値はない。

(見城 徹|たった一人の熱狂 )

「人さらい」は自分が思う方へと他者を導きます。そんな「人さらい」になる第一歩が、人に感想を伝えることです。

見城さんは、結婚式やパーティーのスピーチでもすぐに感想を伝えるそうです。常に感想を言い表すのにピッタリな言葉を探します。

相手に心に響くような言葉を紡ぎだし、人を動かす人物になりたいのなら、まずは感想を伝えることから始めましょう。

 

小さなことこそ真心こめろ

仕事ができない人には決まって共通点がある。小さなことや、片隅の人を大事にしないことだ。そんな人間に大きな仕事ができるわけがない。

(中略)

100万人に1人の爆発的な成功者はとても神経が細かい。小さなことを大切にし続けてきた結果、彼らは誰もがうらやむ大きな成功と富を手にしたのだ。

(見城 徹|たった一人の熱狂 )

小さなことで、もっとも身近なものが時間の約束です。平気で時間に遅れ、人を待たせる人は、待たされる人への想像力が足りていません。

また、見城さんは新人編集者だったとき、任された原稿のコピーを1枚余分にとって、自分で朱を入れることで編集スキルを向上させていきました。

神は細部に宿る。小さなことを大切にすることで、人生は大きく変わっていくのです。

 

まとめ

あなたの心に響く言葉は見つかりましたか?

見城さんの言葉は強烈でありながらも、仁義や優しさに満ちています。

あなたが座右の銘を見つけて、熱狂した人生を歩む助けになれていたら幸いです。

 

 

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