2017/03/20

書評:稲盛和夫「ゼロからの挑戦」|稲盛和夫の哲学

 
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今回は稲盛和夫著「新版 敬天愛人 ゼロからの挑戦 (PHPビジネス新書)」より、稲盛和夫流:上手くいく行動の仕方&考え方をご紹介します。

 

 

稲盛和夫とは?

稲盛和夫は、京都セラミック(京セラ)を設立した経営者です。

京セラ製のガラケーを以前使っていた人もいるのではないでしょうか?

稲森さんは、1984年には第二電電(現KDDI)も設立し、NTTが独占していた通信事業にも参入します。

そして、2010年には経営破綻した日本航空(JAL)の最高顧問に就任し、JALを再生させました。

メーカー・通信・航空と、様々な業種&業態のトップとして、マネジメントの最前線に立って見事な結果を残しています。

また、盛和会という中小経営者向けの経営塾や、稲森財団という文化活動の支援団体も設立しており、後身の指導や社会福祉活動にも積極的に取り組んでいます。

 

経営理念を確立する

経営者自身は会社の明日のこともわかりません。それにも関わらず、従業員は何年も先までの待遇改善を期待して家族まで含めた将来にわたる保証を会社に求めています。

京セラを創業したはじめのころ、稲森さんが驚いたのがこのことでした。

会社を経営するということは、自分の夢を実現するということではなく、現在はもちろん、将来にわたっても従業員やその家族の生活を守って生きていることを意味します。

そのため、経営者の私的な目標とは別のところに企業として目指すこと(企業理念)を置かなければならないのです。

 

手の切れるような製品を作る

「手を切るような」とは、素晴らしい性能を備えているのはもちろん、色も形状も非の打ち所がない完璧な製品という意味です。また、お客がもとめる基準値以上のクオリティの製品という意味でもあります。

コストも一切考えずに最高の品質の製品を1個作り上げ、その後にコストを考慮に入れてどのように量産するかということを検討していきます。

最初から「この程度のものでよいだろう」とお客がもとめる基準と同じかそれ以下の製品を最初に作ると、お客に選ばれる製品は決してできないのです。

 

チャレンジする資格

経営者は常にチャレンジし続けなければなりません。

しかし、ただ考えなしにチャレンジし続けるのは、蛮勇です。

稲盛さんは常に新規事業に挑戦し続けてきましたが、リスクに耐えるだけの備えがあることを朝鮮の前提としていました。

第二電電(現KDDI) を創業した時も、稲盛さんが創業した京セラは1000億円以上の内部留保を持っていました。仮に第二電電の通信事業が失敗したとしても、京セラまで経済的な危機に陥ることは避けるためです。

保証があって初めて挑戦が成り立ちます。

加えて、挑戦には計り知れない努力や困難に立ち向かう勇気が必要になります。これらの要素を持たない人がチャレンジや挑戦ということを口にしても、それは空虚なものなのです。

潜在意識にまで響く強い思いがあるか

技術者として社会人をスタートした稲盛さんは長年研究開発に携わってきました。

その研究方法を例えて言うなら、狩猟民族が獲物を追いつめているようなものだと稲盛さんは語ります。

  • 「どうしてもこうありたい」という願望
  • 「何としてもやり遂げなければならない」という責任感
  • 「弱音を吐くな」と自分を励ます意思

上記の3つがそろうことで、物事を最後までやり遂げることができます。

 

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

人並みの能力しか持たないと感じていた稲盛さんが見出した方程式です。

  • 能力:先天的なもの。両親から受け継いだ知性・運動神経・健康 etc. 0点~100点
  • 熱意:努力。情熱をもって仕事や人生に打ち込めるか否か。 0点~100点
  • 考え方:その人の魂から発するもの。生きる姿勢。 マイナス100点~プラス100点

能力や熱意は0点から100点までで測ることができますが、考え方はマイナス100点からプラス100点まで大きな振り幅があります。

否定的な考え方を持つ人の人生がネガティブになろがちなのは、考え方がマイナスの点数になっているからに他なりません。

たとえ能力があり、熱意がある人でも考え方がマイナスであればせっかくの能力・熱意も台無しになってしまいます。

逆に言えば、考え方さえ大きくプラスであれば、能力のある人に勝てる可能性も出てくるのです。

 

動機善なりや、私心なかりしか

アメリカでは、競争のおかげで通信コストが低いために産業や国民生活が多大な恩恵を受けていました。

世のため人のため長距離電話を安くする事業に乗り出そうと考えた稲盛さんですが、日本の通信事業には当時でも売り上げが4兆円を超えていたNTTが君臨していました。

「私が電気通信事業に乗り出そうとするのは、本当に大衆のために長距離電話を安くしたいという純粋な動機からだけなのか。その動機は一点の曇りもない純粋なものなのか」という、自らに対する問いかけであった。

「自分を世間によく見せたいという私心がありはしないか」「単なるスタンドプレーではないのか」、そして「動機善なりや、私心なかりしか」と、夜ごともう一人の自分が私を厳しく問い詰めた

(稲盛 和夫|新版 敬天愛人 ゼロからの挑戦

半年間悩み抜いた末に、稲盛さんは「動機は善であり、私心はない」ことに確信します。

企業理念と、自らの純粋な思いを確認できたことで、稲森さんは事業に邁進できたのです。

 

「正しいこと」をやり続ける

一代目が築き上げた企業が、2代目の社長になったとたん経営破綻してしまうなんて話はよく聞きます

一度の成功に酔いしれて遊び呆ければ、せっかく発展させた企業もすぐに衰退し従業員は路頭に迷います。

「いかに生きていくべきか」「人間として何が正しいのか」ということを常に学んで実践と阪神を繰り返していくことを続けない限り、人は堕落するのです。

 

まとめ

稲盛さんの哲学は、多くの経営者に影響を与えています。

是非その考えや知恵に触れてみてください。

 

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